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おいでよみんな♪

これは予約投稿です。
本日いよいよ本番♪
4月13日ポスター

「本体」の音夢鈴は、いまごろ多分会場で最終リハ中♪


実は、今回の「歌語りモーツァルト」が
どうしてこうなったのか?というなりゆきを
感謝とともに書き留めておこうかな?と思いましてね。
でもそれは、ギリギリにしか発表できないから。
このような分身の術を遣いました。

以下、ご興味のある方のみ。
溜息のようなつぶやきです。
本番をご覧いただけない方に向けては
音のない「実況中継」でもあり♪
自分に向けては
備忘録とともに「覚悟のほど」でもあり。
また、会場のこどもたちには
あえて語らなかった「隠されたエピソード」
そんなものにも触れてみたり。
(長いです。お時間のあるときにどうぞ)

~♪~♪~♪~♪~♪~

今回の「おはなし」は
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
5歳の時のクラヴィーア用の作品。
作品1a~c(1761年 ザルツブルグにて)
という小品群からスタートします。

さて。。。と。。。
作品1ねぇ・・う~~ん。

楽譜だけを参考にして
作曲法に照らし合わせ。。。
などしたら、山ほど意見が出てきそうね。
でもね。
「ちいさなこども」が弾いて見せたの。
5さいのおとこのこが家族の前で。。。
そこだけに注目しましょう。

ふむ。。。。
しばし、目を閉じる

それから
違う方向に「目」をあける。

「ママ!みて!」
「パパ!きいて!」
「ぼくすごい?ねぇねぇ。ぼくえらい?」

そう言って幼い手が
得意そうに差し出した「作品」。

そうかぁ・・(しみじみ)
とすれば
パパ・レオポルドが大喜びで記譜して
そこに「作品1」!と記したことも。
「これはアンダンテ!こっちはアレグロ!」
などと「題名」をつけたことも
なんだか、ものすご~~~く納得。

もっともそれは
お姉さんであるナンネルのための音楽帳なんだけどね。
お姉さんとしては、いつもいつも
「お姉さんでしょう?」と言われるのは、たまったものではなく。
そのあたりの悲劇も さらに大きな悲劇も
彼らの行く先にはあるとして。です。
いまだけは、残酷な歴史をひも解くことなく。

早熟な職業演奏家だった幼少のヴォルフィー。
5歳の少年ピアニスト。
彼はこれを、どう弾いたのだろう?

。。。しばしの妄想♪脳内音楽会。。。

。。。

。。。なるほどね(妄想からの納得です)

「妄想した彼」のように弾くなら。
つまり小柄で3歳にしか見えない5歳児が
自信たっぷりに自作曲を弾いたなら。。。。

これらは、たしかに「作品」であり
幼児のイタズラにとどまっていない。。。のか?
いや、いなかったはず。。。たぶん。。妄想だけど。

そして、そうはいっても、
楽譜上にも、ありありと
後の膨大な作品群への芽生えも
見え隠れしていたりする。のよね。

ヴォルフィー。。。。
恐ろしい子(白目←某演劇漫画の読み過ぎですっ)

というわけで、作品1-aで幕を明け、作品1-cで物語が始まります。
♪わたしゃおんがくか やまのこりす~♪
にそっくりだけど、マネした?とか「変奏?」とか
そんなことは、問題にならなかった「むかしのものがたり」。

続いて、彼の楽曲全体を見渡し
「知られている名曲」の森を散策。
こうして並べてみると
単純な様式に見えるものほど
思いのほか晩年の作品が多いのね。

きらきら星変奏曲 KV265 1778年 パリ
ピアノ協奏曲21番 KV467 1785年 ウィーン
オペラ魔笛  KV620 1790年 ウィーン

彼の「人生最後」の時代の作品群。
かつて彼を持てはやした町ウィーンで作曲。
そう、彼の栄華は遠い昔のお話。
当時の彼の心と生活との苦痛を思うとき
この時代の作品の透明さとある種の単純さに
あらためて驚きます。

この「音楽世界における彼の透明感」を
「現実の彼の濁りと闇」から切り離したくて
父親と姉ナンネル・マリアテレジアや教皇を
今回は登場させませんでした。

彼らは。。あえて言えば。。ですが。。
最期の時まで、幼子のようであった彼にとって
世俗の苦しみを与える立場になる人々なわけで。
(歴史上は立派な人物です)

ものがたりの中では、せめて
5歳~14歳のヴォルフィーに
光に満ちた夢の中にいてほしい。
そこで紡がれた夢は
きっと、彼がうっかりと
最期の時まで見続けてしまった夢。。。
(最期といっても35歳まで。。なのよね。。)

そして、その夢のカケラの
ひとつひとつのきらめきこそが
彼の作品なのかな?と思うのです。

彼自身。
「僕の音楽はボクと違って清らかだ」
と言うのですからね(くすくす)

ねえ、ヴォルフィー。。。。
あなたって。。。
もしかしたら
泣きたいときほど笑う子だった??
困窮するほどおどける子だった??

このへんの逡巡。後の不幸への「布石」は
ただ彼お得意の哀しみ表現である
「半音下降」部分の借用のみで表現しました。

勲章をもらったヴォルフィー。
持てはやされ、でも対等に語る友のいないヴォルフィー。
小さかったけれど、彼はたぶん。。。
自分の「おしごと」のはかなさと
後の自分の姿を、どこかで自覚していたと思うから。
ことばは、ただこれだけ。

♪ボクはヴォルフィー・アマデウス
      (神に愛されたヴォルフィー)
 ボクの仕事は。。。「おんがくか」

(この「間」が絶妙です。ヒロミ姫!感謝!)

ものがたり中盤は5分ほど
小林秀雄氏をして
「失語症の天才」と言わしめたモーツァルトに
心からの敬意を表して
「すべてを音だけで語る」ことをします。

トルコマーチ全曲
夜の女王全曲(原語歌唱)


日本語による説明をいっさいせずに
物語は佳境を迎えます。

天然痘が猛威をふるうウィーンの町への
貧しく小さな馬車の旅。
やせた馬のひずめの音。
小さなヴォルフィーを襲う天然痘。
高い熱との戦い。
母の顔もわからなくなる怖さ。
見えない怪物にうなされるヴォルフィーの姿。

。。。。。ここに。
大きな力を貸してくれるのは
明るく清らかな「絵の力」です。
ヴォルフィー自身が
「ボクの音楽は完成した絵のように現れる」
といった、それをこうして具現化できる幸せ。

この緊張から、子供たちを解放する役割は
ピアノ協奏曲467の2楽章
「短くも美しく燃え」のおしごと。

前のエントリーでも書きましたが
F dur(ヘ長調)というのは、
かれのもっともやわらかいところから
生まれてきているような気がするから。

さて。
そろそろ「ものがたり」は終盤かな?
最後の「おうた」は「春への憧れ」
この曲の原曲といわれるのは(一つの学説ですが)
ピアノ協奏曲27番 KV595 1791年 ウィーン。
これは、ヴォルフィー最後のピアノ協奏曲。

もはや3年もの間コンサートは開けなかったし
借金まみれなくせにカフェ(居酒屋)入りびたり
孤食を以上にきらうヴォルフィーでしたが
すでに食事を共にしてくれる仲間もほとんどなく。。

宮廷料理人イグナーツ・ヤーンのサロンで
別の演奏家のために企画されたコンサート
頼み込んで数曲弾かせてもらう状態。

・・・もうだれも、彼の音楽をほめない。
彼の存在は、誰にも喜ばれていない。

そんな中で演奏されたコンチェルト。
「ボクを見て!聴いて!」と
たたみかけるようなピアノソロ。。。。。

この3楽章を自ら編曲して
詩人クリスチャン・オーベックの童謡集
「フリッツヒェンのうた」より。
の言葉を「歌詞」とする歌曲とした。
それが「春への憧れ」

なぜ?
なぜ「こどものうた」に?

うん。
なぜ?・・・とは思う。の。
でもどこかで、深く納得もする。
だから
それ以上の「せんさく」はしない。
ただただ
楽師としての共感とともに。
そして
膨大な彼の作品たちへの
愛と感謝をこめて。
会場のこどもたちといっしょに
歌いたいと思いました。

こどもたち
気に入ってくれるかな。
「あぁ!ヴォルフィー・アマデウス!ね」
「その子のことなら知ってるよ」
と、言ってくれるようになったらいいな。
いつか大きくなったときに
小さなヴォルフィーのことを
なつかしい友達として思い出してくれたなら
私は、とてもとてもとてもうれしいです。
NEC_1645_20130331111306.jpg


♪おいでよ 5月
ぼくとうたおう
ほら、きこえるよ 
とりたちのうた
はなも とりも かぜも
みんな うたってる
おいでよ さあ!あくしゅだ
ともだちになろう
 
     -おうた:音夢鈴ー
(原調:Fdur P協3楽章の調:Bdur 今回の調:Ddur)



今回の公演のために製作・練習の間ずぅっと
いつかどこかで こどもたちの心に
やさしい花が咲くことをこっそりと夢見るという
幸せな時間・やさしい時間をたくさんいただけました。

いろいろな角度での研究や楽曲分析などしつつ
でもそこにとらわれずに妄想力を発揮できたのは
「こどもたちのためのおはなし」という自覚でした。

研究書や楽譜を、熟知し
それらの素材をバリバリまるごと食べられる人々。
たとえば演奏家や音楽愛好家の皆様にも
「ふむふむ、そう来たか?」
と味わっていただける表現・演奏でありたいことは
もちろん!もちろん!なのですが。

はじめてモーツァルトの曲を聴く子供たちにも
よろこんで食べてもらえる。
そんな「おんがくのたべもの」として
彼の音楽を紹介したいと思いました。

午後2時。
開演ベルとともに照明がはいると
フルートとピアノが
舞台上で皆様をお迎えします♪

そして舞台後方に
「小さなヴォルフィー」が浮かび上がり
上手舞台ソデより
「ものがたりする歌手」が現れます。

♪みなさん!こんにちは~♪
 わぁ!おともだちがたくさんいるわね~♪
 今日はね。
 ちょうどみなさんと おなじくらいの
 ちいさな男の子のお話をしましょうね。

・・・こどもたちが
私たちのヴォルフィーと
おともだちなってくれますように(祈)
 
御来場の御客様、応援してくださる皆様
そしてすべての関係者各位に、心から感謝いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2013年4月13日
ひまわりの郷 ウェルカムキッズ公演によせて  
                  
               鍵盤屋音夢鈴 拝

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No title

こんにちは♪
いつもコメントありがとうございます♪

オペラ魔笛!!
これですね♪
ツェルニーの「モーツァルトの主題」として私が弾いていた、あの曲ですね♪

私のは、とろ~~~いアッという間の短い曲でしたが、
ねむりんさんの魔笛は、きっとあの舞台のようにオルゴールのようなかわいい音色なんでしょうねぇ☆☆

私も、もっとそれに近付けれるように修行します!(^.^)

Re: No title

atsumiry さま♪
> オペラ魔笛!!
> これですね♪
> ツェルニーの「モーツァルトの主題」として私が弾いていた、あの曲ですね♪
そうなんです♪そんなわけで知っていたの(てへへ)
魔笛は当時大人気の「ジングシュピール(歌芝居)」でした。
だからツェルニー先生としては
「おはやりのうただから、楽しく練習できるだろ?」と思ったのかも♪
テンポはね。
わくわく♪わくわく♪って言ってみて!
わくわく=たかたか(♪)ならば
それがatsumiry さんにとっての「たのしいはやさ」
(たいていの人は88~100くらいよ)
だからね。
わくわく弾けば、きっと楽しい♪
がんばってね~~♪ 
魔笛では「魔法の笛がすべてを解決」するこの歌。
今回の舞台では「魔法の味がヴォルフィーを救う」歌でした。

♪これは不思議魔法の味、こころも体もあたたまる。

で、これって実話なんですよ♪
くろねこ時計
プロフィール

音夢鈴ーねむりんー

Author:音夢鈴ーねむりんー
ねむりんチャンネルへようこそ!
なりわい:鍵盤屋
     (ぴあにすと)
生息場所:音の棲む場所 
     
基本クラシック奏者。
時として企画者。
あるときは脚本書き
たまにさすらいの吟遊詩人
気がつけば
てあそびナビゲーター?!
しかしてその実態は!!!!
・・・銀猫同居人である。

画像は御友達描くところの
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