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初級楽譜今昔(私的考察)

どうも・・・みなさん(ぺこっ)
音の棲む場所司書 M氏であります。
ただいま「秋の棚卸し絶賛開催中」でございます。
ただし、あの鍵盤屋のことですからね
まぁちまちまと。。
進んでいるような、いないような・・ですがね。


って・・・えーーっと(困)
M氏よ。
そこは今楽譜を「入れよう」とした隙間です。
素早く入り込むのはやめてくださいっ(あぁもう。。)

ほれほれ、
どいてどいて!!

司書氏としては、遠くで監督してれば
それでよろしいのです・・
ほれほれほれっ!
NEC_2976.jpg

ピアノ横の楽譜棚は
M氏が最初にテリトリーとしたところでした。
なのでブログ上で
「音の棲む場所 図書館司書」
という「お役」をしていただいておりますが。

なにしろ「ねこさんのおてつだい」
なので・・・・ね・・(苦笑)

さて「棚卸し」というか
楽譜、なかでも指導用の楽譜を整理しているのは本当です。
コンペなどのために、曲が重なっているのを知りつつ
どうしても購入しなくちゃ・・だったり。
まったく同じ楽譜なのにちょーっとだけ編集をかえて
そこに2曲くらい新しく入った、まさにその曲が課題曲?(うそ~nN)
というわけで、泣く泣く買い直したり。。。
(生徒さんにはコピーしてあげたりするのですがね。自分は買っちゃう。。)
そんな「重なっちゃった楽譜」を整理整頓中。

で・・・いわゆる「初級・中級曲集」を見直していて
「いまさら」で「いまごろ」だけれど
よーーーく考えたら そうよね!(おひざぽんっ!)
ということに思い至りました。

今日はそんなお話です。


うわ・・古色蒼然ずたずたぼろぼろ・・
これ、私が幼稚園のときの「テクニック」です。
image_20130920103235e83.jpg
古いことも相当古いわけですが
むかしを知る方々がおっしゃるのに
「レッスンバッグのほうが大きくてずるずるひきずっていた」
らしい(たははははは・・・)
幼稚園→先生の御宅 までは子供の足でも5分以内。
それでも毎週(ときには週2回)雨ニモマケズ風ニモマケズ
ずりりりりrrとひきずったら、そりゃこうなるわね(あは♪)

で、おそらくそのころ
ハノンでは、椅子からころげおちちゃう!
という子には、まずこれだったのかな?と。

ですが、この「テクニック」
メトードローズのあと・・ということは
欧州の良家の子女のための練習曲として作られたときは
おそらく10代半ば~後半(音楽も嫁入り支度だった時代ね)
おなじ系列の「ル・クーペ」の「ABC」もそう。

練習曲集を送られた「特定のこども」として
一番有名なのは、ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ555」
555曲・・あったらしい(現存は460とちょっと)
作ってもらった「生徒」はマリア・バルバラ王女。
こちらさま
Maria_Barbara_de_Braganza.jpg

ナポリ王国からスペイン王家に嫁がれた。
スカルラッティ先生も、いっしょにつれてった(あらま)♪

ところで、じゃあドメニコ先生はどうやって音楽を習ったの?
それはね。彼のお父さんに習ったの♪(ヴォルフィーと同じね)
おとうさんスカルラッティ(アレッサンドロさん)には
こんな有名曲があります(大好き)♪(イタリア歌曲集の中にあります)



ヴォルフィーくん(モーツァルト)もルートヴィッヒくん(ベートーヴェン)も
みんなみんな「とーさんにおそわった家業」として作曲していたわけだけれど
二人とも「生徒をとる」ということを経験しているのね。
このあたりから、楽器を所有した貴族を中心に「教え」が仕事になってきたのかも。
もっとも、ベートーヴェン先生は「御貴族さま」や「富裕層」だけでなく
ツェルニー氏のようにやがて音楽に進む生徒・・も教えられた人。
それは「先生」としての彼にとって、とても幸せなことだったかもしれない。

それよりもちょっと後の時代。
「はうすむじーく(家庭音楽)」が広く好まれるようになった
そんな頃の「初級教則本」がこちらあたり。

ピアノは88鍵盤!なぁんて決まってなかったし
楽器の作りも多種多様。もちろん「音」も多種多様。
そして、たいていが「善き家庭音楽」のため。
なので、だいたい50鍵盤あればひけるものばかり。
初級教則本・連弾曲集(当時のはやり歌FROMオペラ)・お楽しみ曲集(おうたつき)
image_2013092013123327b.jpg

まず、題名の下に「おうた」が書いてある。
当時だれでも知っていたうたばかり。
これは「なぞかけうた」のひとつ「森の中で立っている小人」
フンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の
冒頭でグレーテルが歌うことでも有名。
もひとつ、某Y社のCM
♪そ~ふぁみっそ・ふぁ・み・れ 
♪そ~ふぁみっ・そっ。ふぁ・み・れ
でも有名。。。
(幼児のソルフェージュレッスンの様子ね)

うたとおと

さて、こちらはもうちょっと前の時代。
印刷・・だけれども「原稿は手書き」
職人芸ってすごい!というほど見やすい。
もちろん五線やト音記号だって「手書き」です。
(見習わねばっっと思う。。。無理だけど。。)
手書き印刷

もちろん楽譜の輸出輸入なんてない時代。
王女さまじゃなくっても、富裕層の子女向けであり
「●●先生の生徒のみ向け」のものだから
発行部数もとても少なかったと思われる。

なので、それからしばらくしても
亜細亜はじっこの国、日本では
音楽取調べ係」の某センセ御推奨のバイエル教本のしっぽについていた
ブルグミュラーやバッハの小品。シューマンのユーゲントアルバムなど以外
まとまった「子供用の曲集」ってなかった時代が長かった。
先生方はそれぞれに、留学先などから、生徒用の楽譜を持ち帰り
それから少しずつ編集・出版に持って行って下さったのだろう。

なので、それらの先生方がどこにいらしたか?で
「こどもの曲集」には、いろいろな国の曲がある。

以下、記憶にある限り。

まずはもちろん、ドイツ・オーストリア(チロルの民謡とかも)
続いて フランス&スペインのこどもの歌や小品。民謡
しばらくして、北欧のグリーグやロシアのもの(時代ね・・・)
時を同じくしてハンガリー・ルーマニアなど(バルトークとかね)
このあたりで、ダルクローズのリトミックなんかも一般的になったかな?
同じくらいのころ?ヴィラ・ロボスやモンポウなど「南米」の音楽
一方このあたりで「かんたんアレンジ」を歌った楽譜も増えた。
作曲家じゃなく国内外の「教育家」の先生による曲集も増えた。
(研究会っぽいものも、このあたりから・・・かな?)
そして国内の作曲家が積極的に「こどものための」曲を作るようになった。
加えて、ジャズテイストのものが主体の「子供用教本」も出てきた。
そんなこんなの中で、私自身が、なんとまぁインターナショナル!
と思った最初は大村典子先生の曲集あれこれかしら。
(ちんまり鍵盤屋の個人の感想です)
(某ピアニスター氏のアレンジ連弾譜もあったりね)

そんなこんなの、いろとりどりの楽譜たちを使って
ちいさな生徒ちゃんとともにすごした時間のカケラは
このあたりにて
ピアノとともに(たまごの手のおはなしの発端)

たまごの手VS脱力法@楽天

すべての時間は
「やがて弾きたい曲が弾けるようになってほしい」
そのために「ピアノを弾く手」をつくる。
文字通り「手ほどき」のため。
長い道のりのちいさなちいさな「はじめのいっぽ」を
どうやってお手伝いするか?というためのもののように思う。
あの手この手を使うし、いろいろな体験も共有するし
ひとつひとつを分類して「指導法」などと名付ければ
テクニック・読譜・奏法・ソルフェージュ・聴音・・・・etc
さまざまな「指導法」でありカテゴリー分けもされるのだろう。
でも、私の中ではそういった「区切り目」はなく
極論すれば「時間」に支配されたものでもなかったように思う。
(御月謝制ですので、何時間よけいに教えようが御値段は同じ♪)

「練習のための練習」ではなく。
目先の「この曲」のための練習でもなく。
ゆるやかな螺旋を描いて
いったりもどったりしながら
いつかやがて「めざしたい高み」に向かって
自分で飛ぶ力がついてくれればいい。
いつか花が咲くかもしれないと信じて、
ひたすら「種」を植える・・いえ・・
その「種」の育つ大地をちまちまちまと耕し、水をあげている。
私なんぞにできることといえば、そのくらいかなぁ。と思います。

それぞれの「花」が咲くのが「音楽」という世界であれ
まったく違う世界であれ、そういうことも問題でなく。
幼いころのやわらかな時間の記憶が
それぞれの心の中にちんまりとのこってくれれば。
私にはそれで十分なのです。

自分の育った時代を思い返しても
レッスンっていうのは
そんな「祈り」にも似た行為だと思う。
そのように育ててもらい。
それを次世代につないていく。
そういった自家製のなにか。
そう「家庭料理」のような。。。

もちろん、今では無料楽譜も多数。コピーは普通。
「システム化された指導」のほうが安心かもしれない。
「だれにでも●●時間で弾ける!」とか書いてあるし。
そんなこんなの「楽譜世界の飽食」に慣れてしまって
いまごろ・・いまさら・・なのですが
自分の育った時代の教育のありがたさや
「手から手へ」つたえられた楽譜のありがたさに気付けたのは
ブログお友達である某okoちゃんのおかげです。
(あら?ちっとも某になってない?笑)
現代亜細亜で「音楽を学ぶ」「趣味とする」ということが
いかにたいへんなのか!と教えていただけて
戦禍をかいくぐって手から手へわたされた「楽譜」を
実際に見せていただけて。。。
本当に感無量だったのでした。(ほんとうよ)

でね。okoちゃん
(だから某になってないってば!笑)
想像するに、越南の先生から手渡された「グレードの曲集」が
あれ[某版ポケットスコアの拡大版コピー譜)だとすると
手ほどき~初級グレードの選曲は、おそらく・・おそらくだけれど・・
上記の安川先生のもの(音楽之友社)に近いと思う。
(さすが、もと仏蘭西領・・・と思ったわ。)
手から手へ伝えられた「善き時代の善き趣味」
各時代に活躍した作曲家が自分の生徒のために作った曲を網羅している。
それは「集団の早期教育」のために、特別な「システム」を作って
「だれでもできます」と歌いあげる以前の姿。
ずっとずっと前の「手作り教育」のころのたしかな「足跡」

どちらがいいとか悪いとか
そういうことでなく。ね。

「あのスタア(作曲家であり演奏家である人)」の「あのうた(曲)」を
自分も「この楽器(手持ちの)」で弾きたい!と願った人たちがいて。
それはつまり当時の「音楽を愛する人(アマチュア)」なわけだけれど。
その依頼を受けて、作曲家の「弟子筋」の先生方が創ったものが「教本」の始まり。
だとすると、それって今のコピーバンドさんだって、同じかな。と私は思うの。
そういう意味で、クラシックとかポップスとかの「分類」もなく。
実はありとあらゆる「音楽する」ことの原動力とか推進力になるもの
「ただあこがれを知る者」のみに示される「道しるべ」のようなもの
そういう意味で、その「手渡しコピー譜」のたどった歴史というのは
じつに「学ぶべき本来の姿」なんじゃないかなぁ。と思ったりしたのです。

あのぅ・・
楽譜整理まだ途中ですけど?(ねむねむ)


おっとっと。
これじゃ「大掃除をしようとして本を読みふける」
っていうのと同じね。

(いえそれ以上の「しょーもなさ」加減かと・・・BY銀猫)


なんだよぅ・・ぶつぶつ


ではでは、今日のおまけ。です。
コンチェルトのアンコールとして演奏されたらしいもの。
(おそらくなにかの番組の録画?)
某okoちゃんに感謝をこめて~~♪



え?どうしてこれ?って。
だからこの動画を「御手本」っていうのもいいかな?と(鬼~~♪)
だって、出だしの音にトリルあり・・とか(ないテキストもあるの)
最初のテーマはほぼノンペダル(1拍めのみうっすら踏んでもいいけど)とか。
トリオのオクターブひっかけの1の指の音のみうっすらペダルであとなし。とか。
テーマもどりの長いトリルの最初の一音だけ左で取るとか(トリルが安定するのよね)
とかとかとか。
細かいところ含めて、私はこの演奏にまるっと賛成なのです。
まずはマネできたら、それだけでも素敵じゃない?(さらに鬼???♪
それから「あなたいろ」に染めればよいわけで~~(さらになお鬼????♪♪♪♪)
ではね~~~~♪
しゅたた・とたた・てたた・ふたた(3拍子で立ち去る人)

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手から手へ♪

突然のお呼びかけにびっくりいたしました…(笑)

私の方こそ音夢鈴さんに感謝!なのです。
殺伐とした日々の中で、おざなりにしてしまいがちな受けた恩恵のありがたさ。
独りよがりになりがちな自分。
手から手へ…
そうやって受け継がれてきたもののすばらしさを
今、この時に気付かせてくださったことに、心から感謝しています。

いつだったか、音夢鈴さんがぽろっとおっしゃったひとこと。
「私の生徒ちゃんたちも、いつかokoちゃんのようになってくれるといいな」
ええ!きっと!
いつ、どこで、どんなきっかけで「弾きたい!」と思うかは人それぞれではありますが
「弾きたい!」と思ったその時に、楽譜が読めて、指が動き、耳が記憶をたどる。
これは、土壌をせっせと耕してくださった恩師の方々から受けた、大切な宝物。
プロではなく、アマチュアだからこそ、この恩恵が生きる支えとなっていく。

昨夜、ブログを拝読後。
時代の流れを遡り、いろいろなことを思い描き
「弾かずにはいられない!」という心の叫びの思い向くまま、弾きまくりました。
弾くことができることの幸せ♪ このことを胸にしっかりと刻み込んだ時間。

そうそう、先生からお借りした楽譜の数々。
あの、小さいバラードの楽譜は先生が卒演用に使用されたものです。
楽譜なんぞは手に入らなかった時代。
学生のために、教授がコピー譜を用意してくださり、それがとても嬉しかったという話。
越南に赴任しなければ、バブル育ちの私には知りえなかったこと。
偏った教材だと思ったグレード譜。環境は違えども、「手から手へ」だったのですね。

そして、現在。
根っこが危うげになり暴走を繰り返す私へ、鬼?のアドバイスをくださる音○鈴先生。
思いはどんどん積み重なって、それらすべてが私の財産となっていることを実感できる喜び。

心から、感謝をこめて♪

頑張りますよ♪カエルのワルツからの脱却!?
3拍子で足早に逃げ去ろうとするその足元を、「おやっ?」と止めさせますからね~!
だって!今日やっと念願の「トムソン椅子」を手に入れました~
欲しいものがなかなか手に入らない当地ですが
「ないなりの工夫」「手に入れたときの喜び!」は、ここに住まなければ実感できませんから!
ああ~♪とっても嬉しい♪わかってくださいますか?
さっ!今晩も弾きまくりますよ~



Re: 手から手へ♪

♪okoちゃん♪

元気な御返事ありがとう♪
そうなんです、ウチの生徒ちゃんも
「また弾こうかなぁ」と思ってくれるかなぁ。
というのは、ほんとうに祈りに似た想い。
もちろんピアノを弾くということが
その子の現在の生活に彩りをもたらすなら。。だけど。
なので、私もこの出会いに感謝しています。

あのバラードの楽譜は貴重よ。
そして音楽院で教鞭をとられた先生に
「これを弾いてよし」とされたこともね。

で、同じ作曲家の小品として。
まぁアンコールピースから。。だったのでした。
次かその次くらいにエントリーしますが
申し上げた通り、「早く弾くとおかしい」責任の半分はデジピのせい。
「同時多発音」の数字マジックというか
「倍音という魔法を使えない苦しみ」というか。
音の多い早い曲だと「響きの無駄使い」になるデジピのペダルは少なめに
彼女のような「ノンペダル」のほうが、うまくいくと思います。

では「弾きまくり」の結果を楽しみに~(だから鬼?笑)
お試しあれ♪
くろねこ時計
プロフィール

音夢鈴ーねむりんー

Author:音夢鈴ーねむりんー
ねむりんチャンネルへようこそ!
なりわい:鍵盤屋
     (ぴあにすと)
生息場所:音の棲む場所 
     
基本クラシック奏者。
時として企画者。
あるときは脚本書き
たまにさすらいの吟遊詩人
気がつけば
てあそびナビゲーター?!
しかしてその実態は!!!!
・・・銀猫同居人である。

画像は御友達描くところの
音夢鈴(ねむりん)@公式
皆さまどうぞよろしゅう(ぺこり)

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